All Season Fully Composting (通年完熟堆肥発酵促進システム)
堆肥床に載置される有機物に空気を送風して醗酵を促進する技術に、
省エネルギー熱伝導パイプ「コンダクションチューブ( C-tube )」
を用いた醗酵堆肥化促進方法です。
外気をC-tubeにより熱交換した暖気(温風)を堆肥床に載置されて
いる有機物内に送風することにより、従来では難しかった醗酵温度の
調整を簡単に行い、堆肥床全体に対し醗酵ムラを無くします。
C-tube は独自の構造により熱効率が非常に優れていてランニングコ
ストを大幅に削減することができ、二酸化炭素排出量の少ない自然に
やさしい熱源です。
特 徴
堆肥床エアレーションと同時加温による好気性微生物発酵促進システムです。
@ AFCシステムは特許取得済みです。
A C-tubeにより発生する赤外線電磁波・ウルトラソニックを含む熱は通常の単なる伝導・対流熱と違う為、当システムのエアレーション装置を設置した上面の
堆肥全体に対し熱が伝わり堆肥化の初期段階に必要な中温性細菌や糸状菌の活性化に役立ちます。
B 活性化の効果は、特に厳寒期における発酵促進に顕著に現れます。
C 発酵段階の高温域での好熱性細菌の活性化を助けることにより、病原菌・寄生虫卵・雑草種子を死滅させます。
D C-tubeは少量の温水等の熱エネルギーで反応します。 (通常設備の場合65℃〜75℃の温水を使用しています)
E 小型温水ボイラーで、発酵促進システムの設置が出来ます。処理原料30トン(日量)に対し必要とするボイラーの能力は35,000Kcal/h=1台で設計で
きます。
F ボイラー着火時間が短縮されるため、1時間当たりのランニングコストは一般的な熱交換器による温風を発生させる設備や温水循環方式と比較しAFCシス
テムでは約1/6です。 (山梨県営八ヶ岳牧場にて実証済みです。)
G 主に堆肥舎、ロータリー攪拌式発酵槽、スクープ式発酵槽に導入することができます。 ただしコンポ型(縦型)醗酵槽には現在のままのシステムでは設置 が難しいと考えられます。
H 特に寒冷地においてAFCシステムは絶大な効果を発揮します。
I 使用部品が少ないため、簡単に施工できます。
J C-tubeは定尺(4m)のほかにもご希望のサイズでの製作が可能です。
K AFCシステムに使用されるC-tubeおよび部品は、SUS-304材を使用しています。
1.山梨県営八ヶ岳農牧場堆肥舎
2.八ヶ岳農牧場堆肥舎内醗酵状態
外気温=マイナス15℃時
3.八ヶ岳農牧場堆施工状態
4.北海道阿寒町堆肥センター内醗酵状態
外気温=マイナス25℃時
5.阿寒町堆肥センター施工状態
設置状態イメージ
システム特許取得済み
設置施設の稼動状況